ガソリンスタンドで取れる資格

ガソリンスタンドで働くことを希望する方や既にガソリンスタンドで働いている方なら、全員が取得していて損がない資格として、「危険物取扱者」があります。

危険物取扱者は、消防法で定められている火災の危険性が高い物質を取り扱うことが可能となる資格で、試験を経て都道府県知事から危険物取扱者免状が交付されます。

一言で危険物取扱者と言っても、大きく分けて３種類の資格が存在し、全種類の危険物の取り扱いと立会いが可能な「甲種」、免状が交付されている種類の危険物取り扱いと立会いが可能な「乙種」、ガソリン・灯油・軽油といった種類の危険物取り扱いが可能な「丙種」があります。

この中でも、ガソリンスタンドで働く際に優遇される資格として、乙種第４類があります。

乙種第４類は、ガソリン・灯油・軽油といった引火性液体の取り扱いや立会いが可能となる資格で、この有資格者が作業に立会えば、無資格者も危険物の取り扱いが可能となります。

最近需要が伸びているセルフサービス式店舗では、この危険物取扱者乙種第４類の有資格者が常駐することで、利用者自身で給油することが可能となります。

当然のことながら、アルバイトとして働く上でも、この資格を持っているかどうかで時給・給与などの待遇に差が出てきます。

ガソリンスタンドも、競合店の増加や競争の激化により、他社との差別化やサービス内容を増やすことで独自色を強めて、多くの利用者を獲得するため日々努力しています。

給油業務を中心としたガソリンスタンド事業と相性が良い事業として、整備工場が併設されたガソリンスタンドも多く存在します。

給油サービスを受けに来店した利用者の車両を検査・点検することで、車両に異常がないか、消耗品交換の必要がないか、合わせてチェックします。

もし、何かしらの修理や交換が必要となった場合に、すぐ対応できるよう整備工場が存在します。

自動車整備のためには、自動車整備士の資格を持つ人が必要となりますが、この資格は整備内容に応じて１級から3級まで存在します。

国の指定する認定工場には、この資格の1級もしくは2級の保有者が最低１名以上必要とされているため、資格取得すると給与面での待遇が上がる所が多いです。

自動車は、３年もしくは２年に１回、国土交通省が指定する保安検査「車検」を受ける必要があります。

国内で走行する全ての自動車が車検を受ける必要があるため、一般的に知られている制度にはなりますが、なかなか普段忙しい中で、自動車を車検に出すタイミングに困っている利用者も多くいらっしゃいます。

最近では、ガソリンスタンドが民間車検場として認定されている所も増えており、「一日車検」という名前で、即日車検に対応しているガソリンスタンドもあります。

この民間車検場として認定されるためには、国から認定された自動車検査員の資格を有している作業員が一定数以上確保されている工場である必要があります。

自動車検査員は、二級自動車整備士の有資格者で、整備主任者として１年以上実務経験を有している方を資格取得条件としています。

ガソリンスタンドは、働きながらこうした資格を取得することで、業務の幅を広げて、時給・給料を増やしていくことも可能な仕事です。